臨床経験を活かせる!ツアーナースのバイト

食事やストレス、機内でのカフェイン、アルコール摂取による血圧の変動に注意

スケジュールは余裕を持って組みましょう

日本人の4人に1人が高血圧といわれている現在、高血圧は国民病といっても過言ではありません。旅行や出張、長期滞在で海外へ渡航する人は年間1000万人おり、そのなかには当然高血圧の患者さんも多く含まれていると思われます。

したがって、旅行中の血圧の変動は身近な問題といえますが、ここでは移動中と旅行全体における注意点を紹介していきます。

海外へ渡航する際の交通手段はほとんどが飛行機となりますが、飛行機内は地上よりも気圧、湿度がかなり低く、さらに飛行に伴う振動、騒音が生じる密閉された特殊な空間です。これらの環境に長時間晒されていると交感神経の活性が高まり、血圧が上昇しやすくなります。

一方で、機内の湿度は20%未満のことが多く空気が乾燥しているため、十分な水分補給を行い脱水による急激な血圧の低下を防ぐ必要もあります。ただし、利尿作用のあるカフェインを多く含んでいるお茶やコーヒーで水分補給を行うのは逆効果ですので、過剰摂取は避けましょう。アルコールは血圧を上昇させるため、水分補給を目的としたビールやワインなどの摂取もよくありません。

食塩が血圧を上昇させることは広く知られていますが、欧米やアジア諸国の料理には塩分がふんだんに使用されていることが多いため、日本にいるときのような減塩メニューの食事を摂ることは難しくなります。メニューの選択や食事量の制限などで、可能な限り過剰摂取を避けるようにしましょう。機内食に関しては、多くの航空会社が病気や症状に合わせた特別機内食を用意していますので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。

日常生活とかけ離れた環境に身を置くことも、精神的なストレスや緊張から血圧を上昇させる原因となります。特に海外旅行では、言葉や文化の違いから過度の緊張やストレスの影響を受けやすくなります。高齢者の場合は、同じツアーに若い年齢の人が多いとストレスを感じることもあります。また時差や不眠、過密な旅行日程による肉体的な疲労も血圧のコントロールに悪影響を及ぼします。

体調が悪化した場合、スケジュールを変更してでも、宿泊先でゆっくりと休養することが必要なこともあります。不眠があまりにも酷い場合には、睡眠薬を服用します。価格が安い割には内容盛りだくさんのツアーは、日程に余裕がなく、体に無理を強いる可能性が高いため、高血圧の方はできるだけ避けるのが吉です。

 
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