|
四万十川上流域米奥(よねおく)と呼ばれる地区は、名の様に美味しい米が獲れ、自然豊富で楽しみあふれる場所だ。この流域では昔から鮎の友釣りが盛んで、おとり鮎を販売している商店などが点在する。その“おとり鮎”から由来する『民宿おとり家』は築70年余りの 古民家を利用し、古風な造りや囲炉裏を囲む食事などで、多くの宿泊者から支持される人気の宿。
“まご女将”こと、田邉真理奈(たなべまりな)さんは、四年程前に高校を卒業後、祖母らが営むこの宿に、若きもう一人の女将として、社会人の第一歩をこの業界に踏み出した。チャレンジ精神が旺盛な 田邉さんは、「企業に就職して決められた仕事を覚え、働くのは大事。でもそれは、誰かが教えてくれる形がある。一方この民宿の仕事は全て自分で判断し、新しい方法を生み出し、自分なりに挑戦する事ができるんじゃないか」そういった想いでこの道を選んだ。
周囲からは、『まだ若いのにえらい』などの声が聞こえてくるというが田邉さんは、「社会に出たら老いも若きもない、歳が若く経験が少なくとも、お客様には関係ありません。」と、プロ意識を常に持ち仕事に取り組む姿勢が伝わるのか、宿泊者をはじめ、周囲の人からも信頼されている。
色んな土地から来る『民宿おとり家』での田邉さんは、お客様が無事到着し、何事もなく満足をされ宿を送り出す。その瞬間が一番の達成感を感じるという。
「やり抜くまでやめない。決めたことは最後までやり切る。」そう語る 田邉さんは、日常的な宿の仕事の他にも、工夫が凝らされメニューに書き起こされた毎日日替わりの弁当、配達、HP、ブログ運営、TV出演、取材の受入など、途中でやめるどころか次々に新しい事へと果敢に挑戦し続ける。
|