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日本では、各家庭で餅をつく習慣が残っている。しかし昔に比べ臼や杵を使って餅をつく家庭は少なくなり、店で買い求める人も増えてきている。
四万十町窪川地区のほぼ中心に店を構える岡田商店は、三代続く米穀店。昭和五一年、
二代目店主が「これからは米を売る一本では…」と将来を見据えて、餅屋を始めた。
三代目岡田博恵さんは、「母が築きあげた変わらない味を守っていくことがどんな事にも繋がる」を信条としている。
「岡田さん家のお餅はいつでも美味しいねぇ」という声が聞こえてくるという岡田商店
の餅は、町内外の約十店舗に卸され、各小売店を通して販売されている。また、柏餅やお
はぎなどに使用されるあんこは、先代より受け継がれた小豆や砂糖などの配合や技法を徹
底し、餅そのものも、防腐剤や添加物を一切使用しないことにこだわってつくられている。
「お客様の求める餅をつくるのは、やはり変わらない味を守っていく事だ」と岡田さんは語る。
三十代頃まで保育士として働き、退職した後、実家の米穀店・餅店を受け継ぎ二十年以上守ってきた岡田さん、「広告やインターネットなどを使って大きく儲けようとすることも一つの手だけど、人づたいに親しんでもらえる店を目指したい」と語る。
そんな“岡田の餅”を楽しみに今日も各店に人が買い求めに来る。 |