会員紹介 11 


株式会社 無手無冠

「ここまで来たのにこれだけしか買えないの?」「今栗が足りんので…。」栗焼酎“ダバダ火振り”は今、需要に供給が追い付かず、はるばる本社まで訪れる客に対しても、1組3.6?(1升瓶2本)までと限定し、心苦しく断る。

旧大正町、田野々地区にある株式会社無手無冠は1893年(明治26年)に創業を開始。 4代目代表取締役山本彰宏さん(70)は「科学の手を借りずに自然のものを・冠に溺れず」の想いのもと昭和63年、社長に就任した。

 ここ北幡地区は栗と椎茸の産地であるが、1980年代輸入の安い栗が出回るようになり、当時の町長に「なんとかならんか?」との相談を受けた。“村おこしの一環”として昭和59年、原料に地元の栗を50%以上使用することなどを条件として、焼酎乙類製造免許を取得し、栗焼酎の製造に取り組んだ。あえて本場の九州から杜氏を招かず、自ら試行錯誤し地元の酒として昭和60年に完成させた。京都の大学を卒業後、サラリーマンを経て「酒が好きだから」と入社した山本さんは「酒造業界は保守的で閉鎖的な伝統を重んじる業界。私は酒屋の生まれではなく、他業種から入ったため、先入観なく新しい事に取り組めた」と語る。

製法の他にいい酒、おいしい酒、安心な酒造りの為に、無農薬、有機肥料を用いている。 また、肥料には栗焼酎からでる搾りかすを有効利用し、循環型農業としての役割もある。こういった製法のもと、焼酎の年間生産量は360k?、原料の栗は1993年頃までは四万十町産の栗を使用していたが生産量が減り、県外産も使用。しかし外国産を使ってまでの増産はしない。そのため現在の生産量が限界である。

 「高知は高知でいい、四万十川は四万十川でいい」「地域に応じ、適した物や生き方に付加価値を付け、それを活かしていけばいい」“地酒のある街”大正で社長は今、北海道から沖縄までに流通する酒を「地域の人が地域の原料で造り、その土地の匂いがする味。その匂いが泥臭い、田舎臭いと言われるならそれでいい、日本一泥臭い、田舎臭い酒を造る、それがここの地酒だ」そんなこだわりが消費者や、多くの方に支持されている。
 

株式会社 無手無冠
高知県高岡郡四万十町大正452
0880-27-0316

http://www.mutemuka.com/
「ひといろ」はリレー方式にて会員様を紹介しています。
           次回は山本彰宏さんより「一ノ又渓谷温泉」の山本道子さんの紹介でです。
 

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